2026/06/09
住んでから後悔しない家づくり
京都の家づくりで「洗濯動線」が難しい理由|間取りだけでは解決しない、暮らしやすさの話
[家事動線]という言葉をよく聞くようになってから、家づくりのご相談をしていると最近増えたなと感じるのが、
「洗濯しやすい家にしたいんです」
というお話です。
特に共働きのご家庭や小さなお子さまがおられるご家族では、[洗う、干す、取り込む、しまう]という毎日の流れを少しでもラクにしたいと考えられる方が本当に多くなりました。
最近はランドリールームやファミリークローゼットをご希望される方も増えていますが、実際に家づくりをしていると、「間取りを整えれば解決」というほど単純ではないな…と感じることも少なくありません。
特に京都は、洗濯動線を考えるのが意外と難しい地域なんです。

京都の家は、“干す場所”だけではうまくいかない
京都の夏は湿気が多く、夜になっても空気が重たく感じる日があります。
「外に干したのに、なんとなく乾ききっていない」
そんな経験をされた方も多いのではないでしょうか。
さらに春は花粉や黄砂もあり「できれば外干しはしたくない」というお声もよくお聞きします。だからこそ、今の家づくりでは“室内干し前提”で考えることがとても大切になってきました。
ですが、ここでよくあるのが
「ランドリールームを作ったのに、思ったより乾かない」
というケースです。
実は室内干しは、単純にスペースを作るだけでは快適になりません。
・空気が動いているか。
・湿気がこもらないか。
・エアコンや除湿の計画はどうか。
こうした“空気の流れ”まで考えてあげることで、洗濯のしやすさは大きく変わってきます。
特に京都市内は、隣家との距離が近かったり、風が抜けにくい土地も多いため、「風通しが良いから大丈夫」とは言い切れないこともあります。
毎日の“移動距離”が、意外と大きな負担になる
洗濯動線で、実はもうひとつ大切なのが「移動距離」です。
例えば、
・洗面所で洗って、
・2階へ干しに行って、
・別の部屋に収納する。
この流れ、1回ならそこまで気にならなくても、毎日になると結構大変です。特に子育て中は洗濯回数も多いですし、夜に室内干しをするご家庭も増えています。
だからこそ、ココチの家では「どこに収納するか」「どう移動するか」まで含めて考えるようにしています。ただ、近ければ何でも良いわけでもありません。
ファミリークローゼットを近くにしても、湿気がこもってしまったり、生活感が出すぎて落ち着かない空間になってしまうこともあります。
洗濯動線は、間取りだけではなく
空気の流れ、湿気、暮らし方が大切です。
そういった毎日の積み重ねまで考えて初めて、“ラクな家”に近づいていくのだと思います。

「洗濯がラクになった」が、暮らしの余裕につながる
以前、お客様からこんなお話を伺いました。
「前の家では、洗濯がずっとストレスだったんです」
外へ干しても乾ききらず、結局室内へ移動。
夜になるとリビングに洗濯物が並んで落ち着かない毎日だったそうです。
一緒に家づくりをさせていただいた際に室内干しの場所、空気の流れ、収納の位置などを丁寧に整理したことで「洗濯の負担がかなり減りました」と話してくださいました。
特別な設備を入れたからではありません。
毎日繰り返す動きを少し整えるだけで、暮らしは驚くほど変わっていきます。
家づくりでは、大きな吹き抜けや広いLDKに目が向きがちです。
もちろんそれも大切ですが、実際の暮らしやすさを左右するのは、毎日の小さな負担だったりします。
だからこそ私たちは、「洗濯しやすい家」ではなく、“洗濯がストレスになりにくい家”を大切に考えています。洗濯のこと、少し整理してみたいなと思われたら、どうぞお気軽にご相談ください。


