2026/05/19
京都の家づくり
なぜ最近の家は「軒」が少なくなったのか|京都市西京区の工務店が伝える軒の役割と暮らしへの影響
昔の京都の家には、深い軒がありました
最近建てられた家を見ていると、
「軒のない家」
が増えたと感じています。
・四角い箱のようなデザイン。
・屋根が薄く見える外観。
すっきりとして、確かに格好良く見えます。
一方で、昔の京都の家には、
深い軒がありました。

なぜ、最近の家は軒が少なくなったのか
理由はいくつかあります。
①デザインの流行
軒を出さない方が外観はシャープに見えます。
特に最近は、シンプル・箱型・フラットなデザインが人気のため、「軒をなくした方がスッキリ見える」という考え方が増えています。
② コスト
軒を出すには、屋根 / 面積 / 構造材 / 板金 / 施工手間などが必要になります。
つまり、軒が深いほどコストは上がりやすくなります。
③隣地との距離
京都の敷地条件によっては
軒を十分に出しにくいケースもあります。
軒には見た目以上に大切な役割がある
京都の夏は日差しがかなり強くなります
特に二階の窓から入る日射は、
室温へ大きく影響します。
ここで軒があると、夏の日差しを遮ることができます。
つまり、エアコンだけに頼りすぎず、
室内環境を整えやすくなります。

一方で冬は太陽高度が低くなるため
冬の日射は取り込みやすい
という特徴があります。
つまり軒は、
・夏は遮り
・冬は取り込む
という合理的な役割を持っています。
さらに、軒は外壁を守るという意味でも重要です。
雨が直接外壁へ当たり続けると、
・汚れ
・劣化
・傷み
につながりやすくなります。
特に京都は、
雨の湿気が残りやすい地域でもあるため、
軒によって外壁への負担を減らすことは、
長く家を守ることにもつながります。

深い軒は気候に合わせた知恵
昔の家には、
こうした“気候に合わせた知恵”がたくさんありました。
深い軒もそのひとつです。
もちろん、
昔の家をそのまま真似すれば良いわけではありません。
現在は、断熱性能・気密性能・窓性能
も重要です。
私たちココチの家は
「昔の知恵」と 「今の性能」
両方大切にしたいと思っています。

「見た目」だけではない「暮らしやすさ」
本来、家は[その土地の気候とどう付き合うか]
を考えることがとても大切です。
京都には京都の暑さがあり、
京都には京都の光があります。
だからこそ私たちは、
「見た目」だけではなく「暮らしやすさ」
まで含めて設計したいと思っています。
軒は派手な存在ではありませんが
・夏の日差し
・雨
・光
・外壁の耐久性
そういうものを静かに整えてくれる
大切な存在です。
そういう“目立たない工夫”こそが、
長く心地よく暮らせる家につながっていくのだと思っています。
京都の家づくりの考え方について
もっと知りたい方はお気軽にご相談ください。

